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YOU CAN RUN ! の秘密 ~その6~

産んであげられなくてごめんね。
でも、あなたにこうして会えて本当によかった。

まさかこんなことになるとは思わなかったので、
身内や親しい人には、すでに妊娠を報告していました。

この時も傑作だったのは私の母で、
流産を告げると、まず第一声がこの一言。

「早く今回のことは忘れて、また次にがんばればいいよ!」

母自身も2人目の子どもを10ヶ月にして死産した経験があるので、
それなのにそういう言い方するかね~という感じなのですが、
この時はさすがに呆れてしまい、
怒る気にもなれず、冷静に母を諭してしまいました。

「あのさー、私はいまこの子をなくしたことが悲しいんだから、
この場合、一緒になって悲しんでくれた方がいいんじゃない?
ダメとわかってすぐに次なんて言ったらこの子がかわいそうだよ」

確かにいつまでも悲しみを引きずっていても仕方ないし、
未来に目を向けさせよう、という
心遣いからきた言葉なのでしょう。

「また次があるわよ」

「まだ若いんだし」(そうでもないんですけどね)

実際、そのように言って慰めてくれる方は多いし、
私自身も自分に経験がなかったらそんなふうに言うかもしれない。

職場のアルバイトをお願いしている方で、
私の両親よりも少し若いくらいの、
とても気の優しい女性がいるのですが、
この時流産を報告したなかで、
一番私を慰めてくれたのが彼女の言葉でした。

「ほんとうに?ほんとうにもうダメなの?」

「ほんとうに?私、楽しみにしてたのに!」

「残念ねえ、ほんとうにもうダメなの?かわいそうに・・・」

彼女が私の手を取ってそう言いながら涙ぐんでくれた時、
私自身もじーん、ときてしまいました。

私自身が思っているのとまるで同じことを彼女が口にして、
私の気持ちに同調してくれたことが、私を慰めてくれたのです。

女性にとっては、受精卵が着床したとわかった時から、
それはもうただの細胞のかたまりではなく、
自分の子どもなのです。

誰かが亡くなった時には
「ご愁傷様です」
「このたびは残念でしたね」
そんなふうに声をかけるのではないかと思います。
まさかそこで「また次があるわよ」という人はいないでしょう。

女性にとっては、どんなに初期の流産であっても、
それは大事な子どもの死にほかならないのです。

だからどうか、すぐに「次」なんて言わないでください。
「人」として認められることさえなく消えてしまった
命のことを、ともに悼んであげてください。

立ち直らなければいけないのはわかっています。
いやでもその時がくれば、
なにごともなかったかのように日常のなかに戻っていくのです。
だからこそ今だけは、
育つことのできなかったこの子のことを、
この世の中を目にすることさえなく、
人の形になることさえなく消えてしまった命のことを、
心の底から悲しんであげたいのです。

この先の人生で、もし、ものすごい幸運に恵まれて
もう一度出産することがあったとしても、
私はその子を2人目の子どもとは呼ばないでしょう。
私にとっては、ほかでもないこの子が、
2人目のかけがえのないわが子なのです。


産んであげられなくてごめんね。
でも、あなたにこうして会えて本当によかった。


もしなにか大きな出血があったら、
検査をしたいので可能であれば持ってきてください
と指示されていたので、
トイレから拾い上げたものをそっとタッパウェアに入れ、
穴が開くほど見つめ、泣けるだけ泣ききってから
一緒に病院へ向かいました。

肝心のその子がもう外に出てきてしまっていたので、
診断を聞く時にはもうすっかり冷静さが戻ってきていました。

この子はもうダメなんだ。
でも、あんなにゆっくりとお別れをさせてくれて、
なんて親孝行ないい子なんだろう。

受精卵はすでに出てはいたものの、
一応、子宮内容除去の手術を受けることになりました。
手術のために心電図を取るので別室へ行った時、
気になっていたことを看護婦さんに聞いてみました。

先生に渡したあの子はどうなるんだろう?
検査して、それからただの細胞のかたまりとして
どこかに捨てられてしまうのかしら?

「あの、さっきお渡ししたものなんですが・・・」

私の子どもは、と聞くわけにもいかず
「さっきお渡ししたもの」と口にした瞬間、
人として扱ってもらうことさえできない
わが子があまりにも不憫に思え、
別室だった安心感もあったのか、
またどっと涙があふれてきて止まらなくなってしまいました。

「先生がきちんと検査してくださいますから」

「どうぞ、ごゆっくりしていってください」

そっと席をはずしてくれた看護婦さんの
気遣いには心から感謝しています。


→「YOU CAN RUN ! の秘密 ~その7~」へ




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Author: eri
アレルギーっ子の母やってます。
♥長男ぺっち♥
2002年12月生まれ
乳・小麦・卵にアレルギーあり。
検査数値のわりに
反応が強いタイプ。

♥長女なっち♥
2006年4月生まれ
アレルギー検査結果、
軒並みスコアゼロ!
このままアレルギーに
縁のない生活を送れるのか!?

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